歯や歯肉の自然な回復は当然ですが、咀嚼や発音などの機能に関しても専門医が高度なアプローチを行います。
金属を一切使用しないセラミックの被せものです。光を透過させるので歯肉のラインは明るく天然歯と変わらない自然な色調・透明感を再現することができます。また、金属に匹敵する強度や適合性を兼ね備えていますので、広範囲なブリッジにも適用が可能です。金属アレルギーの方も安心です。
むし歯の範囲が小さい場合には、コンポジットレジンという材料を直接口の中で盛り上げ成形して仕上げます。むし歯の進行度合いをDIAGNOdentという光学う蝕検出装置で正確に診断し、治療にヒールオゾンを併用することで削る範囲を最小限に抑えることができ、天然歯質を最大限に利用することができます。高精度で自然感あふれる直接修復を必要最小限の切削で行います。
ダイアグノデントはレーザー光を使用して非侵襲的にむし歯の進行度合いを診断することができる装置です。 従来は、エックス線写真と歯科医師の視診・触診による主観的な評価だけでむし歯の範囲を診断していたために初期むし歯の発見が困難でした。ダイアグノデントは目に見えない歯質の変化を数値化して客観的に評価することができるので患者さま本人もむし歯の進行状況を目で確認することができます。むし歯の早期発見と適切な予防処置の為に必要不可欠な装置です.歯質の改善のために予防処置を行っても改善度合いが客観的に評価できなければ適切な治療とはいえません。当院では、初期むし歯の診断、ヒールオゾンによるむし歯治療の効果の判定に必ず本装置を使用してむし歯の進行度合いや歯質の改善度合いを客観的にお示ししております。
むし歯になるメカニズムをご存知でしょうか?口の中には、食物や飲料に含まれる糖質を分解して酸を産生する細菌がいます。歯磨きが十分でないとこれらの細菌と食べかすが固まってプラーク(歯垢)を生成し歯の表面に粘着します。このプラークを除去せずに放置すると、プラークの中では酸が大量に産生され歯の表面のエナメル質が溶けはじめます。これを歯の脱灰といいますが、初期には唾液の緩衝作用で溶けた歯は補修(再石灰化)されます。しかし、歯磨きが十分でなくプラークが長期間停滞し続けるとむし歯はより深く進行し、歯の欠損が生じ痛みを感じるようになります。
従来、むし歯の治療は初期むし歯であっても歯を削らなければなりませんでした。しかし、ヒールオゾンを使用すれば初期のむし歯なら削ることはありません。定期的なヒールオゾン治療で歯の再石灰化を促進させることができます。また、進行したむし歯であっても強いオゾンの殺菌力ですみずみまで滅菌できるので削る量は最小限にすることができます。
小児や矯正治療中の方のむし歯予防にもお奨めします。
まず歯の表面をきれいに掃除します。次にダイアグノデントを用いてむし歯の進行程度を計測します。むし歯の程度がエナメル質に限局している場合は、ヒールオゾンによる治療のみで歯を削る必要はありません。痛みのない治療をお受けいただくことができます。ヒールオゾンのコードの先についた小さなキャップをむし歯になっている歯に被せます。キャップの中のオゾンは数秒でむし歯菌を殺菌します。(その後ヒールオゾンは自動的にオゾンを吸い込み空気中の酸素へ変化します。)そしてむし歯菌が死滅した歯面に対し、再石灰化がスムーズに行われるよう薬液を使った処置を行います。これでその日の診療室での処置は終了です。その後は患者用キットにて継続的にホームケアを行っていただき、より抵抗力のある歯質へと改善をはかります。